日本財団 図書館


(2)浮体式防潮ゲートの概要
1953年にオランダ南西部で起こった高潮による大洪水では、15万ヘクタールの土地が冠水し多くの人命、家屋等を失った。それを機にデルタプランが作成され様々な対策が施されてきた。主に堤防の棚強で対応してきたが、近年財政上の見地からより経済的な対策をとることが求められ、検討の結果、浮体式防潮ゲートが採用されることになった。
a)位置
この防潮ゲートはロッテルダム市を流れるNew Watemay川のHook of Holland地区に建設中である。(図-2.3.2)

 

b)建設目的
高潮が予想される時にゲートを締め洪水の被害から市街地を守ることを目的としている。

 

 

062-1.gif

 

c)構造
本防潮ゲートは2組のゲートで水路を締め切ることができるようになっており、水路中心で対称に配置された扇状の鋼製の構造物からなる。
各ゲートは大きく分類して扉体、アーム、球面ヒンジの3つの構造部分より構成されている。扉体は高さ22m、長さ210mの亟体で内部は15のブロックに区画分けされている。アーム

 

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION